若手とベテランが交わる職場──株式会社メディアセットの“世代融合”の仕組み

多様な年齢層が活躍し、共に未来を創る組織文化

IT業界においては、技術の変化が激しく、若手の新しい視点とベテランの豊富な経験、どちらも欠かせない存在です。
株式会社メディアセットは、その双方を強みに変え、**「世代融合」**を実現する組織づくりに力を入れている企業の一つです。

代表の根本正博氏は、社内の多様な年齢層が互いに刺激し合いながら成長できる環境を目指し、具体的な仕組みづくりを推進しています。
今回は、その中核となる取り組みを紹介しながら、メディアセットがなぜ多世代が活躍できる場であり続けているのか、その理由を探ります。

多くの企業が抱える課題として、若手とベテランの価値観や働き方の違いによる摩擦があります。
だが、メディアセットではこの“ギャップ”をむしろ組織の強みと捉えている。

根本氏はこう語る。

「若手の新鮮なアイデアと、ベテランの経験値はお互いに補完し合うべきもの。
それぞれが一方的に理解し合うのではなく、対話の場をつくって互いの考え方を尊重しながら共に成長する文化をつくっています」

この考え方を実現するため、社内では「世代融合ワークショップ」や「クロスジェネレーションミーティング」が定期的に開催されている。
参加者は異なる世代のメンバーで構成され、仕事の進め方や価値観、技術トレンドについて自由に意見交換する場だ。

メディアセットの人材育成プログラムは、単なる技術研修に留まらず、世代間のコミュニケーション促進やキャリアパス形成も含む総合的なもの。
新人はまず、社内の多世代メンバーとチームを組むことで、実務を通じた多様な視点の共有を経験。

一方、ベテラン社員にはマネジメントスキルや最新技術のキャッチアップ研修に加え、若手へのメンタリング研修も用意されている。
これにより、世代間の「教える・学ぶ」関係が自然に生まれ、双方にとって刺激的な環境が整う。

技術職にありがちな「上下関係の硬さ」を和らげるために、メディアセットでは日常的に「オープンドアポリシー」が徹底されている。
役員から新人まで、誰でも気軽に意見や質問ができる環境づくりだ。

また、社内チャットやオンラインミーティングツールを活用して、物理的な距離を超えた交流も活発に行われている。
特にリモートワークが増えた昨今、こうしたツールが世代間のコミュニケーションギャップを埋める大きな役割を果たしている。

メディアセットのプロジェクトは多様な業種・領域にわたるため、自然とチーム内で役割やスキルセットがバラエティ豊かになる。
結果として、若手は新しい技術やトレンドに強い一方、ベテランは業界知識やプロジェクトマネジメントに長けており、相互に補い合う構図ができあがっている。

根本氏は、こうした多様なチーム編成こそが「世代融合」の最良の場だと話す。

「異なるバックグラウンドやキャリアを持つメンバーが共に課題に挑むことで、誰もが成長し続けられる。
これは単なる若手育成やベテラン活用ではなく、『共創』の精神が根付いた結果だと思います」

メディアセットは今後も、若手とベテランが互いにリスペクトし合い、高め合う「世代融合」の文化を深化させていく構えだ。根本氏は、その理由をこう締めくくる。

「これからの社会はより多様化が進み、課題も複雑化していきます。
だからこそ、年齢や経験の違いを超えて多様な視点を集め、柔軟に対応していくことが重要です。
メディアセットは“世代を超えた共創”を通じて、持続可能な成長を追求し続けます」

ITの未来を支えるために欠かせない世代融合の取り組み。
その先駆けとして、株式会社メディアセットは新たな組織モデルの道標を示している。